ケトコナゾールはニゾラルシャンプーに配合されている有効成分です。抜け毛予防や脂漏性皮膚炎以外にも色々な病気に使われます。

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ケトコナゾールとは?

ケトコナゾールとは、表皮の常在菌であるマセラチア菌という菌によっておこる、脂漏性皮膚炎や白癬菌、カンジダなどの疾患に対して強い抗真菌作用を発揮し症状を改善させてくれるイミダゾール系の抗真菌薬のことです。

真菌の細胞膜が構成される成分のエルゴステロールの合成を阻害してくれる為、抗真菌効果を発揮します。

また、ケトコナゾールは、抗真菌作用以外にも育毛への効果も高いとされている成分です。

ケトコナゾールによって、AGAの原因のジヒドロテストステロンや他の男性ホルモンが阻害されることで、薄毛の原因になっているホルモンの働きを抑制させることができるのです。

また、ケトコナゾールは、頭部の皮脂分泌を抑制させる力もあります。

皮脂が多いと、髪の毛に付着し成長を妨げてしまい、一本一本がの毛が細くなってしまいますが、ケトコナゾールの皮脂抑制効果により、髪の毛の成長を邪魔することなく太い髪の毛へと成長させてくれることに期待ができます。

ケトコナゾールは主に、頭部のフケや痒み・炎症を症状とする脂漏性皮膚炎への治療として使われるお薬ですが、他にも、足白癬(俗にいう水虫)・皮膚カンジダ症・癜風などの様々な疾患にも使用されています。

ケトコナゾールの作用機序

ケトコナゾールとは、脂漏性皮膚炎や白癬菌(水虫)、カンジダなどの真菌症の疾患への治療薬として使用されている強い抗真菌作用を持った薬剤のことです。

水虫などの治療でよく使われております。最近、抗真菌作用があることで、認識度も高くなってきておりますが、ケトコナゾールは真菌症疾患への抗真菌作用のみではありません。

抗真菌作用の他にも、抗アンドロゲン作用というものがあり、男性ホルモンを抑える・酵素を阻害する働きがあるためAGA【男性型脱毛症】に対しての効果もみられるようです。

抗真菌作用やAGA治療の他にも、抗アンドロゲン作用が働くことにより男性ホルモンを抑制することで、様々な疾患への効果や症状の改善がみられています。

抗真菌薬としての作用機序

ケトコナゾールは、脂漏性皮膚炎の原因の1つとされている、高脂性を好むマラセチアフルフルという真菌に対して、強力な抗真菌作用をもっております。

もともと、人の毛包にマラセチアは、常在菌として潜伏しておりますが、疲れやストレス、乾燥などのなんらかの原因によって皮脂の分泌が亢進した時に、増殖してしまい炎症をおこし脂漏性皮膚炎として悪化していきます。

しかし、ケトコナゾールによる真菌効果は、細胞膜へ静菌的に働き構造や機能を障害することで抗真菌として作用していきます。

真菌の細胞膜は、脂質二重層となっており細胞膜は、ラノステロール・メバロ酸・アセチルCOA・スクアレン・を経て合成されてエルゴステロールというものからできております。

ケトコナゾールは、ラノステロールからエルゴステロールへと合成される時に、必要となる酵素を攻撃し阻害することによってなります。

しかし、脂漏性皮膚炎は完治すくことがあまりなく、再発を繰り返してしまう病気です。そのため、予防としてケトコナゾールを使用することで増殖してくる真菌に対し、抗真菌作用を働きかけます。

ケトコナゾールは、副作用も少なく長期的に使用することも問題ないとされております。

抗アンドロゲン薬としての作用機序

ケトコナゾールは、脂漏性皮膚炎や白癬菌(水虫)などへの効果がある、強力な抗真菌作用のあるお薬として認識されてきているかと思われますが、抗真菌作用の他に抗アンドロゲン薬としての効果もあります。

抗アンドロゲンとは、なにかと言いますと男性ホルモンである、アンドロゲンの働きを抑制して症状の改善をさせる薬剤のことです。

高用量ケトコナゾールは副腎皮質・精巣の両方でアンドロゲンを合成し、血中のテストステロンの濃度を低くさせます。これは、分解酵素の働きを阻害することによる効果となっております。

ケトコナゾールは、アンドロゲンの受容体への阻害薬でもある為、DHT【シヒドロテストロン】などのアンドロゲンとも競合し結合します。

男性ホルモンである、アンドロゲンが増殖することによって、アンドロゲンの受容体に作用してしまい発症するとされている前立腺癌への、アンドロゲン結合の阻害をする作用もあるのです。

抗アンドロゲンの作用によって、男性ホルモンの生成や働きを抑えることができる為、AGA【男性型脱毛症】の薄毛症状への効果が期待されているのです。

その他、男性ホルモンが抑制することにより、前立腺肥大症排尿障害・MtFの性同一性障害・精神障害(パラフィリア)などへの治療効果があるとも報告されています。

ケトコナゾールの適応症

ケトコナゾーとルは、真菌【カビ】が原因で、特に真菌の中でもマラセチアという菌が増殖することによって炎症をおこしてしまったり、皮膚になんらかの症状が出る疾患です。

【水虫・脂漏性皮膚炎・カンジタ症など】へ対して酵素を阻害し、エルゴステロールの合成を抑制させ症状を改善させる役割を持ちます。

ケトコナゾールは、抗男性ホルモン作用がある為、AGAの原因となっている男性ホルモンを抑制し、AGA【男性型脱毛症】の改善へも期待ができる薬剤です。

脂漏性皮膚炎を放置していると、髪の毛に皮脂が溜まっていることが原因で髪の毛の成長を妨げてしまう為、抜け毛や脱毛症の原因ともなりますので、AGAで無い方へもAGAや脂漏性皮膚炎の再発予防として使用することもオススメです。

水虫

水虫とは、白癬菌という真菌の皮膚糸状菌というものが、足部にて発生したものです。

水疱ができ痒みがでたり、痛みが生じたりします。

水虫の中にも、趾間型・小水疱型・角化型と種類があります。

■趾間型  最初は痒みが強く、足の指の間にジュクジュクとした浸軟ができ、その後、皮膚が剥がれたりむけたりします。皮膚がはげたりとびらんになると痛みが出てきます。

■小水疱型 痒みが強い種類で夏場に多く見られます。発赤が見られ、小さな小水疱が集合してできます。

■角化型  足底面が乾燥して角質が増えます。痒みなどは特に無いのですが完治しにく種類となっています。

梅雨時期や夏場など、湿気が多くジメジメしている時期に繁殖しやすく悪化しやすくなっております。

水虫は、必ず足のみにできるとは限らず、頭部や体幹にも発症します。

また、水虫は感染症であり、家族や周りに水虫の方がいる場合、同じマットやスリッパなどを使用すると感染してしまう可能性があります。

カンジダ症

カンジダ症とは、性器カンジタ症や口腔カンジタ症があり、真菌が原因とされています。

■性器カンジタ症 カンジタという真菌【カビ】がなんらかの原因によって、女性の膣内や外陰部へと感染する病気のことです。
         多く見られる原因としては、性行為や別の性感染症によっておこる。疲労やストレスなど免疫の低下している時などに多く見られます。
         女性の性器感染症でよく見られる病気であり、必ずしも性行為によって感染するわけではなく、性行為をしたことのない方へもみられる病気です。
         症状は、【膣内・外陰部の痛み】【性行為時の痛み】【白い粥状のおりもの】などが見られます。

■口腔カンジタ症 カンジダアルビカンスという真菌【カビ】が原因となる口腔感染症のことです。
         味覚障害や口腔粘膜の痛みがでることもあります。
         口腔内が乾燥していたり、不衛生な環境が続いたり疲労やストレスで免疫力が低下している時に、口腔内にカンジタが増えておこります。

癜風(でんぷう)

癜風とは、毛包に潜伏しているマラセチア【癜風菌】が、体の脂漏という箇所へ胞子状にできます。

夏や梅雨時期などの暑い時期や、湿度の高い時期の多汗などの影響により繁殖し増えることで発症する病気の事です。

自覚症状は、ほとんどないのですが、太陽などにあたる皮膚が脱色素斑、あたらないところに淡褐色斑が出ることがおおいです。

症しやすい病気です。また、ステロイドを内服している方・内分泌系の疾患を持病で持っている方へ合併することも多いです。

20~40代の男性が好発年齢となっておりますが、子供からお年寄りまで、発症年齢の幅は広い病気です。

小児の場合は、顔に発症することがありますが、基本的には、背中・胸部・首元が好発部位となっております。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎とは、頭部や顔の小鼻まわりなどの皮脂が多く分泌されるところにおこる炎症の事です。

また、皮脂に含まれる脂肪酸が原因で、加齢臭と言われる臭いが発してしまうこともあります。

皮脂の分泌量が多い男性になりやすい病気です。

ケトコナゾールの副作用

ケトコナゾールを使用する際に、副作用として下記のような症状が生じることがございます。

【かゆみ・蕁麻疹・接触皮膚炎(かぶれ)・びらん・発赤・熱感・刺激感・皮膚剥脱・紅斑・水疱・亀裂・皮膚剥脱・べとつき感・皮膚灼熱感・過敏症 】

ケトコナゾールは外用薬となっている為、大きな副作用のない安全な薬剤ですが、使用する方によっては肌の性質上合わない場合、上記のような症状が出る可能性があります。

このような副作用は、ケトコナゾールのみだけでなく全ての外用薬・塗り薬でも同じです。

特に頭皮は、デリケートな箇所となっている為、少しの刺激でも傷や炎症を起こしやすくなっております。

また、使用した際、皮膚に合わない場合など稀に、皮脂の過剰分泌が副作用として出てしまう場合もあります。

急に、頭皮の皮脂がなくなってしまう為、皮脂が頭皮を保護しようと働きかけて過剰に皮脂の分泌がおこなわれる場合があります。

上記の副作用はすべての副作用を記載したものではありませんので、気になる症状がみられた場合は、病院を受診し医師へご相談下さいませ。

また、妊娠中の方や妊娠予定の方は、皮膚からの吸収はほぼないとの報告はありますが、胎児への影響や安全性が確率されていない為、医師へ相談下さいませ。

剤形は様々

ケトコナゾールは、シャンプーのみではなく、いくつか剤形の種類があります。

外用薬ですと、下記のような種類があります。(先発品・後発品含む)

・ケトコナゾールシャンプー
・ケトコナゾールクリーム
・ケトコナゾールローション
・ケトパミン外用液
・ケトパミン外用スプレー
・ニゾラルシャンプー
・ニゾラルローション

次に、内服薬ですと下記の種類があります。

・ケトコナゾール ・ニゾラールなど。。。他

使用する部位によって、使いやすさや効果の出やすさが異なってきます。

頭皮ですと、クリームタイプのものを使用してしまうと、髪の毛にもついてしまったりする為、

シャンプータイプや、ローションタイプの方が使用しやすいです。

また、AGA治療・予防をかねてシャンプータイプを使用される方が多いようです。